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小松さんからの電話を受けて、
綾野と訪れたアパート。


呼び鈴を鳴らすと小松さんが出迎えてくれた。


今回は初の女性同士のカップルのようだったけど、

実際に被害者の方と接した小松さんの証言や、時々取り乱す恋人さんの話を聞く限り、

まさにさっきまでホワイトボードに書き込んでいた事案に含まれそうな内容だった。


つまりそれは・・“新たな殺人”・・!



「小松さん。残念ながら・・

“理由が見当たらない”というお気持ちは重々承知していますが、

現場やご遺体に不審な点が無い以上、それだけで再捜査の対象にする事はできません。」


「そうですか・・・。」


悟られないように、平静を装って丁寧に小松さんに理解を求める。


“実は俺達も怪人の仕業だと睨んで、再捜査していたところなんですよ~!”

なんて口が裂けても言えない・・。