狼男  無限自殺 編




*******************************************




「・・え・・何て・・・?」


夕方の天気予報を見終わった後・・珍しくパソコンの前に座ったユカリさんと・・

珍しく今日は早めに帰ってきて両手にポケット突っ込む藪さんと・・

2人の顔を交互に見てしまう・・。



「A子さん。死んじゃったそうです。」


ユカリさんの言葉が信じられなくてもう一度聞き直したけど・・

一言一句リピートされただけだった・・。


「どうして・・・?」


「自殺だそうです。もっと具体的に言うと、お風呂場でカミソリを用いて自傷しました。」


「・・・嘘・・・・・。」



「あの阿呆が・・。

アイツの最近の行動範囲や電話履歴にウチの事務所があったから、

このクソ忙しい時にさっき所轄の刑事の事情聴取受けてきた。」


「でもどうして・・・?
どうしてA子さんが・・!?」


「ド阿呆。恋人や結婚相手に裏切られた理由で死ぬ奴は大勢いる。」


「ち・・違います!!
あの2人は仲直りしたんです・・。

あれは嘘じゃないです。

ユカリさんと4人でプリン食べながら報告してくれたんです・・!

A子さんもB子さんもやり直すって本気で・・・。」