藪さんが運転する車・・
やがて・・今日も真っ青で大きな海が窓の外に広がる。
・・私達のすぐ横を電車が走る。
・・左右の景色が海へと変わっていく。
車は1本の橋へ・・
【江ノ島】大橋へ・・・・。
「もしかして・・
連れてきてくれたんですか?」
「阿呆。とりあえず“稚児ヶ淵”に向かってるが、
何がどうなって急にお前らはこんな所に来たんだよ。」
「・・アハッ・・・懐かしい・・。」
------------------------
“ピンポンピンポーン”
“ガンガンガン!!”
「アンナ~!!
俺が悪かったごめん~!!!!」
“カチャリ”
「・・・・・・・・。」
「頼むチェーンロックも外してくれ!!」
「・・・・・・・・・。」
「俺・・調子こいてた・・!
アンナと両想いになれたからって・・
一番大事なこと忘れてた!!」
「・・・・なに?ガキ使でいいの?」
「K―1はもういい・・
ガキ使も見ない!!!」
「・・・・は!!?」
「テレビなんてもう要らない!!!!」
“ガチャン!!”
「!?いやいや何でそんな強力ペンチなんか持ってるの!!?ストーカー!!!?」
「チェーンロック代はちゃんと弁償する!!行こう!!」
「・・・どこに!!?」
------------------------



