狼男  無限自殺 編



「そいつの名前は【河原カズヨシ】

気が弱く、ガリガリな体をして、いつも上司や周りにヘコヘコしているサラリーマン。

だが内偵員の推測が正しければ、
その正体は・・・・・・・・。」



「次回は日本人ですか・・。」

「椿刑事部長の当てずっぽうがまさか実在するとは・・。」

「あまり強そうには思えませんね。水場で戦わなければ“脅威”とも思えません。」



「ボケェ。だから次回は“討伐”というより“調査”に重きを置け。

その実態を探った上で、
お前らが“危険”と判断したら殺れ。」


「「分かりました。」」


「ユウマ君。綾野君。
管轄の事なら気にしなくて大丈夫です。

私とケンシンのコネを使えば、君たちは日本全国どこでも行動できますから。」



「じゃあな。しっかり治せよボケナス共。」


途中から・・藪さんがポケットからプッチンプリンを取り出していた。


それを全て食べきったところで・・

ついでに椿刑事部長が俺達に持ってきてくれたメロンもちゃっかりパクって、

椿刑事部長を伴って病室を出て行った。


確かに椿刑事部長の言うとおり・・

ヤクザなのか甘党なのか怖い人なのか良い人なのかよく分からないままだったな・・。