『!?』

「「!!?」」


「阿呆。遅すぎだ。」


狼男、スーツ男。綾野、俺・・・。

扉が開けられ、
4者以外の声が聞こえてきた。




「あなたは確か・・弁護士の・・。」


「椿ショウゴです。父に言われて玉置さんと綾野君の2人を回収しに来ました。」



『フハハ・・兄貴も登場か・・!
面白くなってきたな!?』



「ハァ・・やっぱり掟を破って、
本当の姿になっていたか・・。」



弁護士さんが綾野をおぶって、
俺の肩を抱いてくれる・・。


「玉置さん。ここはひとまず逃げますよ。」


「奴は・・!?」


「ご安心ください。
身内の不始末は身内で収めます。」


まだ落ちるわけにはいかない・・。
まだ・・意識を失うわけには・・。


「“俺は俺の責務を全うする”と言って捨て身の攻撃をするのも有りと言えば有りですが、

“逃げるは恥だが役に立つ”とも言うでしょう?」


「・・それはちょっと・・
・・話題が古・・・・。」




扉を抜けて、
屋上から階段を降りていく・・。


弁護士さんの肩を借りるどころか・・
完全にこの身を抱えてもらいながら・・


途切れさせてはいけないと必死に繋ぎ止めていた朦朧が・・プツンと・・・・。