「よくも俺の可愛い妹をバツイチにしてくれやがったなマサムネ。」
『フハハ!!殺さなかっただけありがたいと思え。』
「阿呆。自分が置かれた立場を分かってるのか?さっさと戻ってこい。」
『阿呆なのはどっちだ?俺が“はい分かりました”とでも答えると思うか?』
「お前の処分については、
俺とショウゴが頭地面にめり込ませるぐらい土下座して許しを請いてやる。」
『・・・フハハ・・・
それが“ユカリの願い”だからか?』
「・・・・・・・・・・。」
『お前は昔からユカリを溺愛していたからなぁ?俺の可愛い妹は元気か?』
「ド阿呆。答える気にもならん。」
『キョウスケ見てみろ・・俺のこの姿を。
今なら戦車も戦闘機も、いかなる兵器も俺の相手にはならないだろう。
俺達は何故この力を隠し続ける?何故この力を発揮して人間共を支配しない?』
「そんな小難しい話は俺の知った事じゃねぇ。本家に行って聞いてこい。」
『フハハ!!そうやっていつまでも椿を見下せると思うなよ?
人間も藪家も・・・全て俺が潰す。』
「・・・言っても聞かないようだな。」
『キョウスケ・・お前だって本当は力を持て余しているんだろう?
本当はお前も・・“人間”を頂点としたこの世界にはびこる・・
全ての【醜い生き物】に嫌気が差しているんだろう?』
「・・・・・・・・・・・・・・。」



