「なに言ってんのほたる。かわいいよ。かわいすぎて俺、困ってる。」
「…………っ」
私の言葉を遮った穂先輩から、もはや私にとって恥ずかしさの爆弾のような言葉が降ってきて、私は硬直した。
どうして穂先輩が困るの…ていうか、本当に困っているの…!?
穂先輩の余裕そうな表情からは、そんな様子は読み取れない。
穂先輩って…わからない…!
…でも、すごくすごく恥ずかしいんだけどこうもハッキリ褒められてしまうと。
上から目線になってしまうけれど受け取らざるを得ないというか…ううん、素直にありがたい。
それに、穂先輩にそうやって褒めてもらえるのは…嬉しくて、胸がドキドキしてしまう。
最近、私の脳内はほぼ穂先輩で埋め尽くされている気がするし。
私、多分…いつのまにか穂先輩に夢中になっている。
そう気がつくのに、時間はかからなかった。


