穂先輩が甘々すぎる。




「あ、あの、私、お友達できました…!」


「…まじか、すげーじゃん。ほたる、よかったな。」


「あ、ありがとうございます!」



穂先輩は私を見下ろして、目を細めてふわりと微笑んでくれた。


………その笑顔見ると私、心臓止まっちゃいそう…!


顔も赤くなっちゃう。


そんなみっともない顔を見られるのは恥ずかしくて、「行きましょうっ」と言って自分の顔を隠すように、先輩の隣を歩き始める。


そして、私は再び口を開いた。



「今日の朝、あの子達から話しかけてきてくれたので、自分から声をかけられたわけではないんですけど…。でも穂先輩のおかげで、おはようってきちんと挨拶できたんです。」



穂先輩のアドバイスがなければ、せっかく話しかけてくれたのに私はなんて言ったらいいかわからず、俯いたままだったかもしれない。



「…そっか。俺は何もしてねぇよ。ほたるが頑張ったからだろ。」