「そんな霜月先輩が天沢さんをお気に入りだって言ってたから、円華が気になって仕方がなかったみたいで。」
や、やっぱり穂先輩にそう言われてたのも聞こえてたよね。
私は昨日穂先輩にそう言われたことを思い出して、かーっと顔が熱くなる。
「てか、もともと天沢さんのことが気になってんだしっ!なつだってそう言ってたじゃんっ!」
と、机をばんばんと叩く海瀬さんの言葉に、私は耳を疑った。
「え…?」
今海瀬さん、なんて言ったの…?
目を見開いてにんまり笑顔の海瀬さんを見つめていると、花宮さんがふふっと笑った。
「あたしたちふたりね、ずっと天沢さんと仲良くしたかったんだ。」
「そうそう!友達になりたくて、いつ話しかける?!ってずっとなつと話しててさっ!」
「ほ、本当…?」


