わ、わああなんだろうこの状況…!
緊張しているけどとりあえず…ちゃんと意識して顔を上げる。
ふたりは、すごく優しい視線を私に向けてくれていて。
今まで私が俯いて怖がっていたものは、そこにはなかった。
「うちは海瀬 円華(かいせ まどか)っ!よろしくね!」
背の高いふんわりボブヘアの元気で人懐っこそうな彼女と。
「あたしは花宮 小夏(はなみや こなつ)。天沢さん、よろしくね。」
ゆるふわパーマのおっとりしていて優しそうな彼女。
ふたりとも、美人さんの部類に入ると思う。
女の私でも、ふたりに見惚れちゃうもん。
「あ、天沢 ほたるです…!よろしくね。」
ふたりとも私の名前は既に覚えていてくれてたようだけど、軽くお辞儀をして改めて自己紹介をした。


