わああ、できたできた…!


喜びで自分の手がぶるぶると震えるのがわかった。



「___もう、円華ってば。扉の前で待ち伏せなんかして。天沢さんびっくりしてるじゃない。」


「えー、だって〜っ!ごめんねっ天沢さんっ!」



すると、背の高い女の子の後ろから、もう1人の女の子の声が。


この子は私と同じくらいの背丈で、ゆるゆるふわふわパーマをかけたミディアムヘアの女の子。


女神様みたいな優しい笑顔を、私に向けてくれた。



「おはよう、天沢さん。」


「おはよう…!」



その眩しい笑顔に、不器用な笑顔で私も応える。


すると、背の高い女の子が再び元気よく口を開いた。



「ねえねえ天沢さんっ!ちょっといいかな?!」


「えっと…うん?」



私の席は教室の扉から1番近い場所なので、その席に私と2人の女の子で囲うように座った。


2人の女の子はまだ登校していない席の子の椅子を借りて座ってる。