男はカフェの近くに車を停めていた。


アタシはキョトンッとした。


車の知識のほとんど無いアタシでも分かる高級車だった。


BMW...


アタシはこの男が何ものなのか分からなくなった。


暫く車を走らせると台場の景色になった。


ホテル日航。


男はホテルの駐車場に車を入れると助手席のドアまで来てくれた。


アタシはもぅ車のドアを開けていた。


....


やはり男はアタシと同じペースで歩いてくれた。


決して先には歩かない。


「何んでもいぃかな?。」


「はぃ。」


聞かれた所で何があるかなんて分からない。


アタシは男に任せた。


男は中華をセレクトした。


アタシはホテルのディナーと言えばフランス料理と思っていた。


以外だった。


男が聞く。


「フリーだけど大丈夫かな?」


「大丈夫ですよ。ご案内します。」


そう言われて案内された席は眺めのいぃ席だった。


「料理はまかせちゃおうか。俺選ぶの下手だから。 君、何飲む?」


「じゃぁビールで。」


男がププッと笑った。


「えっ...」


なんかまずかったかな。未成年ってバレてた...?


「いゃ、顔に似合わないんだね。」


アタシはまた顔が赤くなった。