茜は短く切った髪を、揺らしながらテキパキと動いている。


アタシはそんな茜を見つめていた。


いつかこの、茜との生活も終わってしまうのだろうな・・・。


「・・・茜、店はいつから出勤するの？」


新たに煙草に火を点けながら聞いた。


「暫くは行かない・・・。」


テキパキとしていた手が止まった。


「そっか・・・。今日はまた何処かへ行くの？」


「今日はここいるよ。」


軽く目を伏せながらそう言った。


「そっか・・・じゃあ出来るだけ仕事、早く終えてくるから、今日は少し一緒に飲もうよ。」


「うん。麻波が仕事終えるまで待ってるね。」