下校時間になった。 担任の松田は二十代後半と若い男の先生だけど、面白くて生徒からは好かれるタイプ。 それに、長々と話す事もなくホームルームはすぐに終わったからさらに好感度アップ。 「奏多たちまだだよね、担任はあのおじいちゃん先生だから絶対長いよ」 「そうだね、教室で待ってるって連絡しとく!」 クラスのみんなは、SNSを交換したりと仲良くなっている人達が多い。 それから5分ほど雪菜と他愛のない話をしていると、聖也と奏多が来た。