蜜甘同居 こじらせ中 ゾルック 二人目




 ねえ雪那?


 俺が今、どんな思いで
 雪那を見つめているかわかってる?




 雪那の運命の相手は、俺じゃない。


 理事長の俺が、高校生の雪那に
 手を出すなんてもってのほか。



 
 頭ではわかっていても。

 
 雪那、ごめんね。 


 俺の欲望を抑え込むことなんて、
 やっぱりムリ!!




 ――抱きしめたい。

 ――雪那のことを。今すぐに。




 頬を赤らめる雪ウサギを
 瞳に映すたび。

 俺の心は、
 オオカミに支配されていく。




 だから雪那。

 俺の前で、
 恥ずかしそうにモジモジするのやめて。



 俺、どうなっても知らないよ!