ねえ雪那? 俺が今、どんな思いで 雪那を見つめているかわかってる? 雪那の運命の相手は、俺じゃない。 理事長の俺が、高校生の雪那に 手を出すなんてもってのほか。 頭ではわかっていても。 雪那、ごめんね。 俺の欲望を抑え込むことなんて、 やっぱりムリ!! ――抱きしめたい。 ――雪那のことを。今すぐに。 頬を赤らめる雪ウサギを 瞳に映すたび。 俺の心は、 オオカミに支配されていく。 だから雪那。 俺の前で、 恥ずかしそうにモジモジするのやめて。 俺、どうなっても知らないよ!