蜜甘同居 こじらせ中 ゾルック 二人目



 微笑む俺を見つめ

 安心したように
 柔らかく微笑んでくれた雪那。




 かわいい。かわいい。かわいい……
 
 心の中で
 『かわいい』の連呼が止まらない。




 今の雪那の笑顔が
 お花畑で微笑む天使と見間違うほどで。

 俺の心が
 天に持って行かれそうになったし。




「それでしたら……私はこれで……」



 ぺこりと頭を下げ、
 俺に背中を向けた雪那。



 待って!

 俺の幸福な時間、まだ消えないで!




 雪那を帰したくなくい。

 俺のそばにいて欲しい。



 
 俺の欲望が膨れあがって。

 抑え込むことなんてできなくて。



「もう少しだけ……
 ここにいてくれない……?」



 火照る頬を手の甲で隠しながら、
 自分の想いを声に込めた。




「千柳様の……お邪魔でなければ……」
 

 恥ずかしそうにうつむく雪那も、
 なぜかほっぺたが
 赤く染まっている。