蜜甘同居 こじらせ中 ゾルック 二人目




「せっちゃん、早っ。
 教室から走ってきてくれたのかな?」


「雪那?」


「千柳さん、
 せっちゃんに会いたかったでしょ?」
 

 ……
 ……
 ……


 えええぇぇぇぇ??




 いきなりすぎて。

 雪那に会う心の準備なんて
 全くできてないのに!!




 あたふたと戸惑う俺なんて全く気にせず、

 子供みたいにお茶目に微笑む天音。
 


「綺月君のスマホに
 メッセージを送っておいたの。

『千柳さんがパニックを起こしたから
 せっちゃんを理事長室に』って」と、
 スマホを揺らした。