「雪那が、夜に出かけているってこと?」
「夜9時までには送り届けてくれるから、
千柳さんも安心でしょ?」
そんな時間まで、
雪那は雨宮君と何をして過ごしているわけ?
まさか……
雨宮君と……二人きり??
付き合ってる??
俺にも隠すような、いけない関係??
俺の頭の中は
『ショック』『嫉妬』『後悔』などが
ぐちゃぐちゃで。
胸の痛みを堪えるように、
顔が歪んでしまほど。
天音に聞かなきゃ。
雪那と雨宮君の関係を!
そう思って、立ち上がろうとした時。
コンコン。
理事長室のドアを
ノックする音が響いた。



