「天音、落ち着いて。 俺はただ、天音と雪那が……」 「まだ言ってるの? 僕がせっちゃんの運命の相手だって」 「雪那と天音は、同じオーラで……」 「この、エセ占い師!」 綺月に吠える天音は、よく見かけるけれど。 俺にここまで噛みついてきたのは 初めてで、困惑してしまう。 俺、どこで天音の悪魔スイッチを 押しちゃったんだろう。 『雪那のこと、ちゃんと見てあげて』 と伝えた時だって。 平安貴族口調&微笑みキープで、 優しめなお説教だったでしょ?