「もう一度……だけなら……」
恥ずかしさをごまかしたくて、
ワンピースの裾を握りしめる。
「ありがとう。
じゃあこのキスで、雪那に誓うよ」
誓う?
「これからは俺も、家事をこなすよ。
雪那の夢を応援したいからね」
「千柳様……」
「雪那が高校を卒業するまで、
俺は雪那に手を出さないし。
雪那のことを父さんに話して、
結婚相手として認めてもらう」
結婚って……
そんなことまで
考えてくれているのですか?
「だから、一生、俺のそばにいて。
絶対に雪那のこと、幸せにするから」
熱い想いが込められた瞳に見つめられ
幸福が、じわじわと心に
沁み込んでいくのがわかる。



