千柳様の顔が ゆっくりと近づいてくるのがわかる。 千柳様の柔らかい髪が、私の髪に触れ。 熱を増した千柳様の吐息が、頬にかかり。 甘さとなって、私の口に溶け込んできた。 キス……されてる…… 優しく押し当てられた唇が、 名残惜しそうに離れていった。 艶っぽい千柳様の瞳と、私の視線が絡んで。 千柳様が、いつも以上に 大人っぽく、色っぽく見えて。 突然襲われた恥ずかしさから、 私は頬を両手で隠し うつむくことしかできない。 抱きしめられたままの状態で 私に、笑い混じりの声が降り注いだ。