「雪那は俺に、
オオカミ男になって襲って欲しいの?」
お……襲う?
「も……申し訳ございません……
そんなつもりじゃなくて……」
「慌て顔の雪ウサギちゃんが可愛いから
これで許してあげる」
千柳様のオオカミ顔が一変。
優雅で穏やかな王子様に代わり。
安心のため息をつきながら、
私は視線を落とした。
それなのに……
右頬に手のひらの温もりを感じ。
驚いて視線をあげる。
そこには。
私の瞳の奥の奥まで、熱を流し込むように
千柳様の真剣な瞳が、私の瞳を貫いていた。
千柳様……
そんな目で、見つめないでください。
熱のこもった大好きな瞳から、
目を逸らせなくなってしまうので。



