蜜甘同居 こじらせ中 ゾルック 二人目





 抱きしめたまま。

 私の頬を愛でるように、
 千柳様が頬をこすり合わせてくる。




 ――幸せすぎます。




 頬から伝わる千柳様の温もりが
 愛おしくて。

 
 もっともっと
 千柳様の甘さに触れたくて。


 本能に操られるように
 私は千柳様の頬に唇をうずめた。




 でも……


 自分のしてしまった大胆な行動にハッとなり。
 勢いよく顔を離す。




「千柳様……ごめんなさい……」


「雪那、わかってるの?」



 
 もしかして、今すぐ逃げた方が良い?



 千柳様の腕に包まれたまま、
 見上げてみた。

 すると、わたしの真上には

 悪魔に乗りうつられたように
 悪そうに微笑む千柳様の顔が。




 逃げよう!

 とりあえず、千柳様の腕の中から。
 今すぐに!




 そう思って、もがいても。
 もがいても。もがいても。

 力強い腕の拘束は解かれなくて。

 さらに強く、抱きしめられるだけ。

 



 もしかして私が
 頬にキスしたことで。

 千柳様の変なスイッチを
 押しちゃいました??