「雪那、可愛すぎ」
「ふぇ?」
「どれだけ、可愛さを盛ったら気が済むの?」
千柳様……
苦しいです……
「素で、俺を惚れ殺す気?」
千柳様の力強い腕で
絞め殺されそうなのは
私の方なのですが……
「ヤバっ。
天井に貼ってある満月を見てたら、
欲望が抑えられなくなってきた」
「せ……千柳様?」
いきなり、何?
「俺、オオカミ男に化けちゃいそう」
それは……危険すぎます!!
「高校生には手を出さないって、
父さんと約束したのに。
雪那、今すぐ俺の前から逃げて」
「そんなこと言われましても……」
千柳様の腕が、全く緩まなくて。
逃げ出すなんて、不可能なんですけど。
「自分がヤバいってわかってるのに……
俺……雪那のこと……離したくない……」



