蜜甘同居 こじらせ中 ゾルック 二人目




 目の前に立つ千柳様に柔らかく見つめられ、

 心臓がわかりやすく飛び跳ねた。




 恥ずかしくて瞳を逸らしたいのに。

 
 逸らしたら、夢が覚めてしまいそうで。
 
 千柳様が消えてしまいそうで。

 
 見つめ返してしまう。



 

「俺の部屋に、雪那を入らせなかったのは、
 ストーカーレベルのヤバい自分を、
 隠したかったから」



 千柳様の視線が……熱い……



「だって、雪那に幻滅されたら。
 俺、生きていけなくなっちゃうでしょ?」



 千柳様の声が……
 耳を溶かしそうなほど……

 甘い……



 穏やかな瞳で微笑まれ。

 童話の世界の王子様が
 私だけを見つめてくれているような

 甘い甘い錯覚に溺れそうになる。




「雪那……抱きしめてもいい?」


 千柳様の微笑みに流されるように、
 私はコクリと頷いた。




「俺が今、雪那を抱きしめたら
 一生、俺は雪那を手放さないよ。
 それでもいいの?」




「抱きしめて……欲しいです……」




「雪那……大好きだよ……」




 千柳様のハチミツみたいに甘い声が、
 私の脳を溶かしていく。



 幸せすぎて。体中の力が抜けて。
 立っていられない。
 
 幸せで背骨が溶かされ
 床に、崩れ落ちそう。



 そんな私を、
 千柳様が力強く抱きしめてくれた。