テヘっと舌を出し、
首を傾げた千柳様。
ソファから立ち上がると、
一番右の列の本棚を優しく撫でた。
「この際だから、白状するけど……
この列の本棚は……全部アルバムで……」
「3つの本棚、全てですか?」
「そうだよ……
一枚残らず……
雪那の写真だけどね……」
え? 私?
アルバムが
100冊以上あるように見えますが。
私、そんなに写真を取られた記憶、
ないんですけど……
「隠し撮り……ですか……?」
「雪那ごめん。
俺のこと、嫌いにならないで」
両手を小刻みにふりながら、
焦り声を振りまく千柳様。
「隠し撮りはダメって思って、
10回に9回は、欲望に打ち勝っているんだよ」
と、オロオロし始めた。
欲望に打ち勝っている割に、
アルバムの量が
多すぎな感じがしますけど。



