蜜甘同居 こじらせ中 ゾルック 二人目




「千柳……様……?」


「雪那が泣いているのは、雨宮君のせい?
 それとも……俺のせい?」


「万里先輩は……関係ないです……」



 だって最近は、
 会ってすらいませんし。


「俺が理事長室で、無理やりキスしたから?」


 

 千柳様は、さらに強く私を抱きしめた。


 私の頬が、千柳様の胸に押し当てられ、
 大好きな温もりを、感じずにはいられない。




 でも……


「私は、こういうのが嫌なんです」


「雪那?」


「千柳様の抱き枕でいるのが、辛いんです」


「そんなに……嫌だったの?」