寮から少し離れたところまで走り、そこからゆっくり歩き始める。隣で小さく息をはく玲音。さっきナンパされていたし、少し気を張っていたのかもしれない。
玲音「さっきはありがとう、凛。助かった」
「あたしは何もしてない。それはそうと…なんか意外。玲音はボーイッシュな感じで来ると思った。こんなフェミニンな格好で来るの想像してなかった。」
あたしがそう言うと、玲音はあははと苦笑して答える。
玲音「ほんとはパーカーにスキニーで来ようと思ったけど、せっかく凛と出掛けるんだしと思って頑張った。」
あたしと同じで玲音が今日を楽しみにしていたことを知って嬉しくなる。
初めて友達と出掛けるだけじゃなく、お泊まりまで出来るとか……少し前のあたしなら考えられなかった。
これも玲音のおかげだなぁ…と思いつつ、玲音を横目で見る。
そうするとすぐにあたしの視線に気づいて“ どうしたの? ”という顔をする。
あたしはなんでもない、と笑って答えた。
