いつか再会する時まで




寮の門の近くでナンパしている男子生徒がいる。


「ねぇ、暇だったらお茶しない?
誰か待ってる間だけでいいからさ」


ナンパされているのは玲音。当の本人は足をクロスしながら壁にもたれてスマホを触っている。

玲音は白いTシャツに青のスキニー、膝ぐらいまであるカーディガンを羽織っていた。
胸元にはネックレスが光っていて、銀色の髪が太陽の光で反射して透けたように見えて凄く綺麗だった。




そして、男子生徒を見ようともしない玲音に、痺れを切らして触れようとした瞬間ー




玲音「Nicht anfassen!(触れるな!)」



玲音が聞き取れない言葉を言い放った。
凄く冷たい表情で。
でも、あたしは気づいてる。玲音のスマホを持つ左手が小刻みに震えているのを。





「お待たせ。さ、行こ!」


そう言って玲音の手をとる。
男子生徒が何か言っているのを無視してあたしたちは駆け出した。