しばらくピアノを弾いていると、不意に部屋のドアが開いた。
「おかえり、美鈴さん」
美鈴「ただいま。やっぱり玲音ちゃんがここにいるのは落ち着くわね。
寮制の学校だしあんまり帰る暇がないのは仕方ないとは思うんだけど、やっぱり寂しくて。だからたまには帰ってきてくれると嬉しいの」
美鈴さんは緩いウェーブがかかった髪を揺らしながら少し寂しそうに微笑んだ。
久しぶりに美鈴さんの声を聞いたこととか、その暖かい言葉に少し涙が出そうになる。
「あ、メッセージ送った通り、明日友達泊まりに来るから。私の性別を知ってる女の子。」
美鈴「玲音ちゃんがこの家に友達連れてくるのは初めてね。なんか…すごく感慨深いわ。」
…友達いなかったからね。今まで。
嫌われてたし。
