凛side
「脱いで。湿布貼るから」
玲音は返事をする代わりに、シャツを脱ぐ。
ほんっとに何で庇うかな……それで怪我したら元も子もないのに。
玲音のキメ細かく白い肌が露わになる。
見ると左肩の所が青くなっていた。痛むのも納得だった。
……それにしても本当に綺麗な肌。何で手入れしてるのだろう?
疑問に思って聞くと“ ……肌に合うやつ ”という返事が返ってきた。
玲音「化粧品とかそういうのには詳しいんだよね……美鈴さんのおかげというか、せいと言うか」
ふと、玲音がそう呟く。遠い目をしていたけど、凄く優しい表情をしていた。“ 美鈴さん ”が大切なんだろう。
私のバイトしている店の店長の名前も“ みすず ”だったなと思いながら話を聞く。
