いつか再会する時まで



翌日-



今日は生徒用のプリントを各クラスにわたすために早く寮を出た。
どこから行こう……勉強するために来ていそうな3年生の教室からにしようかな。






案の定、3年生は各クラス数人ずつ来ていた。
教室内にいた3年生に内容を説明して配布を頼む。A組から順番にそうして行き、D組に着いた。


「あ、君が神崎くんか。俺は二階堂 旭(にかいどう あさひ)。去年までは生徒会役員だったから、何かあったら相談に乗るよ。

今年の生徒会長はよりによって魁斗だし」


最後に先輩が言った事は本当に小さな声で微かに聞き取れたが、私に言おうと思ったことでなく独り言だろうから深く聞かないでおく。
魁斗とこの人は仲が悪いのかな……?
また今度魁斗にでも聞くか、と思い、改めて先輩にプリントを渡す。



「体育祭についての企画書です。各クラスに配布を頼んでいます。ここにも書かれてある通り、今年は少し団の決め方と競技が特殊です。しっかり目を通すように頼んで貰ってもいいですか?」

旭「了解」