不快そうに顔をしかめながらも、少し体が震えている。
「だったら?なんな訳?」
「噂は事実じゃなさそうだね。なんで否定しないの?」
「……否定したよ。だけど…!」
「信じて貰えなかったんだね。」
私はそう言って彼女に近づく。
そして、彼女を抱きしめた。今にも泣きそうな顔をしていたから。
「なんで…?なんで、あんたなら大丈夫なの?」
「それはね、俺が…いや私が女だからだよ」
そう言ってウィッグを外す。そうすると、はらりと銀色の髪が落ちてきた。
「女だったんだ。あんた…いや、玲音も?」
「そうだよ。私も男嫌いなんだ。」
じゃあ何で、という顔をする彼女に事の次第を説明した。すると納得がいったように頷く。
