誠さんが見せてくれたスマホの画面には
“ 玲音ちゃんの気持ちが整理できる時まで待つからと伝えてください ”
そう書かれてあった。
誠「今返事出さなくていいから、考えて欲しい。俺からも頼む。」
っ!
「なんで……なんでそんなに優しくしてくれるの?私は……父さんを母さんから奪ったのに」
私の悲痛な声に柔らかく微笑んで答えてくれる。
誠「それは簡単なことだ。玲音は俺たち夫婦にとっても子供みたいなものだからな。」
親なら子供を大切にするものだろ?とカッコよく言う。
そうだね、と少し涙声になりながら答えた。
その後少し世間話をしているといつの間にか5限目が終わっていて、少し焦りながら教室に戻った。
玲音 side end
