7月の末………いよいよ旅行に行く日。



凛「…お……ぉ、玲音ってば!」


私の体を揺すりながら呼びかける声に少ししてから目を覚ます。



凛「今日旅行でしょ!?早く着替えないと!」


凛がいつにも増して楽しそうで何よりです。
寝ぼけながらそんなことを考えていると、家のインターホンが鳴る音がする。




美鈴「玲音ちゃん、凛ちゃん。皆が来てくれたわよ」


その声で完全に目が覚め、凛を部屋から追い出して、急いで着替える。


リビングに降りると、もう皆は揃っていて、わいわいと談笑していた。
その中で一人時雨だけが近づいてきて私に向かって口を開く。



時雨「玲音、寝癖」

「え、どこ!?」

時雨「ここ」


そう言って時雨が触れたところを触ると、確かに寝癖がついていた。


遥「え、玲音が寝癖!?珍しいな」

時雨の言葉に1番反応したのはハル。
確かに寝癖なんてついてること少ないけど。