昨日警察から連絡があって、今日の放課後来て欲しいと言われたので2人で行くことに。











警察に着くと、個室に通され、この前の女性警察官が来た。


「足を運んでいただきありがとうございます。」


そう言うも、それ以上を話すのを戸惑っている様子だったが、凛が「覚悟は出来ています」と言ったことで、観念したように話し出す。






「水瀬 凛さん。貴女の父親は傷害罪で起訴されます。それから……言いにくいのですが、貴女の母親は薬物を使用していました。」

「やっぱり……」


思わずそう漏らすと“気づいていたのか”と女性警察官の顔に書かれている。
あの時、母親は何も答えようとせず、目の焦点もあっていなかった。
もしかしたらと思っていたが、予想が当たるとは………。






「よって、覚醒剤使用及び所持で逮捕しました。そして、貴女の父親も母親同様に所持していた為、その罪でも起訴されます。」



凛は安心したように息を吐く。



凛「もしかしたら逮捕されないんじゃないかって………
またあの生活が続くんじゃないかって………凄く怖かった」



凛の口から出た本音に、私は凛にとって、それほど両親の影響があるとは思っていなかった。