いつか再会する時まで




もうすぐ授業だからと生徒会室を出ると、誰かを探す誠さんの姿があった。
誠さんは私を見つけると駆け寄ってきた。




誠「いた!玲音」


……5人がいるのに名前呼んじゃってるけど、大丈夫?普通、理事長と生徒は名前で呼びあうものじゃないでしょ。


朔「“ 玲音 ”?失礼ですが、理事長。玲音とどういうご関係ですか?」


誠さんの言葉に反応した朔は、すっと目を細めて何かを見定めるような顔をしている。


「誠さん……理事長は俺の母さんの妹の旦那さん。つまり伯父」

瑠衣「ふぅん、理事長って意外と歳とってるんだな」


瑠衣が凄く余計なことを言ったことは気にせずに誠さんは私に話しかける。


誠「少し話をしたいんだが……ここじゃちょっとな……申し訳ないが、玲音借りてくぞ」




誠さんの言葉から察するに、5人の前じゃ話しにくい内容なんだろう。じゃあまた放課後に、と挨拶をするとバラバラな返事を返してくれた。