凛side
「あれはいつだったかな……。
小学生になった頃ぐらいにお母さんの体のあちこちに痣ができてたのを憶えてる」
お父さんはいわゆる“DV男”で結婚当初はそんなことは一切無かったらしい。
でも、お父さんが出世するにつれて、ストレスが溜まっていたんだろう、お母さんに暴力を振るうようになった。
最初は何が起きているのか分からなかった。
いつも優しいお母さんと休みの日には遊んでくれるお父さん。
仲がいいものだとばかり思っていた。
だが、小学生になった頃にはあたしはお母さんの体に痣がいっぱいあるのに気づく。
「それどうしたの?」
凛母「あぁ、これ?あはは、恥ずかしいわよね、こんな年になって転ぶんだもの」
転んだとしても脇腹に痣が出来るはずがない。
少し不審に思いながらもあたしは違和感を見て見ぬふりをしていたんだ。
