いつか再会する時まで






「ナイフを下ろしなさい!」


そう言ってドタバタと警察が入ってくる。
実は、近所の人に話を聞いた時に少し事情を話して警察に通報してもらっていた。
その時にパトカーのサイレンが聞こえないように頼み、それがちゃんと伝わっていたようだ。
サイレンが聞こえたら凛の父親がどう出るか分からないから。








ガタイのいい警察官数人に父親と母親は現行犯逮捕され、そのままパトカーに連れられる。


「神崎さん、いつもありがとね」


近づいてきた女性警察官は顔見知りで、私にお礼を言う。
私は彼女にスマホを手渡し、撮った写真を証拠にするように言う。
それから彼女は凛に向き直り、ゆっくり近づいて抱きしめた。


「よく耐えたわね。貴女はよく頑張ったわ」






その言葉に凛の目から堪えていた涙が溢れ出す。
ポロポロと女性警察官の服にシミができていく。