いつか再会する時まで




凛の家の近くに行くと、バタンとかガシャンなど何かが壊れる音がする。
もしかして……と思い、近くにいた近所の人に凛の家族について尋ねる。
そして話を聞いた後、そっと家の敷地内に入り、中の様子を伺う。
凛の家はほとんどカーテンが閉まっていて中が見えないが、ベランダに繋がるところだけカーテンに少し隙間があった。







凛「……め…さい!ごめんなさい!」


少しして大きな音がしたと思うと、凛の泣き叫ぶ声がする。
私は反射的に近くにあった石を持ち、窓ガラスを割る。
そして、すぐにスマホを出し、父親らしき人がしている行為を写真に収める。
すると、ハッとしたようにこちらを向く父親。






凛父「お前は何だ!?」


そう怒鳴られて、父親を睨みつけながら凛の前にさりげなく移動し、言い返す。


「凛の友達です。貴方は今何をしていましたか?」

凛父「躾に決まっているじゃないか。
これは我が家の問題だ。口を出さないでくれ」

「どこからどう見ても虐待でしかないですよね。」