朔父「それで、そろそろ出てきたらどうだ?………朔」
玲音「は?」
父親に名前を呼ばれて、ビクッと肩が跳ねる。いつから気づかれていたのだろう。
玲音「え、なっ、は?いつから?いつから聞いてたの」
朔父「“朔が何でも1番を取ろうと”……ぐらいだったか?」
いつから居たのか、まで把握されている。
我が父ながら侮れない。
少し気まずそうにしている玲音を見ながら父親は玲音を褒めた。
朔父「朔、良い友人を持ったな。
さすが絵梨花の娘というか…。物怖じしないな。
そうだ、玲音ちゃん。私の息子の嫁に来ないか?」
そのようなことを言い出す父親にギョッとして目を見開く。
「何を言って……!!」
朔父「こんな良い子を放っておくなんて勿体ない。玲音ちゃんは美人だし、良い子だからこれからもっとモテるぞ〜」
玲音は父親の変わり具合に驚き、もう考えることを放棄したのかぼーっと突っ立っている。
