キョロキョロと辺りを見回してそこでまず驚いたのが机の上に置いてある書類の山。
生徒がやるとは思えない量の書類があった。
「これは……?」
恐る恐る聞いてみると、1番信じたくない答えが返ってきた。
魁斗「それは俺らがやらないといけない仕事。この学校は“ 生徒主体 ”をモットーにしていて、生徒の代表である俺らに仕事が回ってくるんだ。
例えば体育祭や文化祭の企画書みたいな。」
凄く丁寧な説明をありがとう、魁斗……
誠さん、どうなってんの?
生徒に理事長の仕事回してません?
瑠衣「仕事が多いから、生徒会業務をするために授業に出れなかったとしても、サボりにはならねぇけどさ……仕事多いんだよ!」
瑠衣がうんざりした顔で文句を言う。
朔「今は5人だから余計にね。
でも、良い人を見つけたからね。」
そう言ってこちらを見てくる朔。
昨日と同じように誘われているのは置いといて、1つ気になったことが。
「“ 見つけた ”?普通は選挙で決めるものじゃないの?」
朔「この学校はね、先生たちが生徒会長を選ぶ。そして選ばれた生徒会長が生徒会役員を選ぶんだ。」
変な制度……。よし、決めた。
