美鈴さんの言う通りに、午前はピアノを弾いていた。
呼ばれて昼食をとると、車でショッピングモールの方へと向かう。
車を停め、ショッピングモールではない所へと歩いて向かう。





あるお店の前で立ち止まり、美鈴さんが店の扉を開けると、中から店員が「店長!いらっしゃいませ」と声をかけた。
美鈴さんはアパレルショップで働いていることは知っていたが、まさか店長をしているとは思わなかった。





絵梨花「この子、パーティーに行くんだけど、このドレスに合う靴を見繕ってもらえるかしら?」

「少々お待ちください」



そう言って数分後、店員がパンプスを何足か持ってきた。
シルバーに黒、ネイビーと色も種類もバラバラだ。
美鈴さんと母さんがあれこれ言いながらどれにするか話し合っている。
私はそれに口を出さず、店内を見て回ることにした。