パーティーに行く前日の日から美鈴さんに頼まれて誠さんの家に帰っていた。
パーティー当日になると、母さんが朝からやって来て私にドレスを着るように言った。
丈などの調整が必要ならすぐに出来るように準備も万端だった。






渡された紙袋を見ると、5分袖のネイビーのドレスだった。
光沢のあるサテン生地を使ったスカート。ウエストのリボンがワンポイントとなっていて、トップスは総レースになっている。
丈は足首の少し上までで、スカートが無地のため、どんな靴でも合いそうだ。







着替えて部屋に戻ると、母さんはにっこりと笑って、「うん、ピッタリね。玲音のためにデザインしたドレスだもの。似合って当然だけれど」と言った。
美鈴さんも褒めてくれて、少しくすぐったい気持ちになる。





美鈴「今日は昼食を早めにとって、午後から髪を整えたりしようと思ってるの。
だから昼食までは好きにしてて。」