そうして話していると寮の前に着いていて、運転してくれていた2人にお礼を述べ、部屋に帰る。








部屋に入ると、朔に呼び止められた。


朔「あのさ」

「…どうしたの?」

朔「……また今度俺の家でパーティーがあるんだけど、来てくれないかな……?」

「なんだ、そんなこと。いいよ。」



了承したのは良いけど服どうしようかな……。
朔の家……華道の家元だったっけ。
確か、朔の父親がそろそろ誕生日だった記憶がある。



朔は覚えてないかもしれないが、朔とその父親は父さんのお通夜に来ていた。
父さんと、朔の父親は恋敵だったらしい。2人とも母さんに惚れていたんだと。
今なら、母さんと父さんの話を聞ける気がする……。
パーティーに行ったら聞いてみようと決意する。




美鈴さんに服の相談をしたところ、母さんがドレスを作っていたようだ。
“いつか会えた時のために”と。
今週の週末はちょうど美鈴さんも休みなようで、ドレス以外の靴などを買いに行く約束をした。