そうして15分後、2人が緊張した面持ちでやってきた。
玲音「……来てくれてありがと」
2人が入ってきた瞬間、玲音の顔が強ばった。玲音の手は震えている。
今すぐに駆け寄って抱きしめて落ち着かせてあげたい……。けど、本人はそれを良しとしないだろう。あたしたちに見守って欲しいみたいだから。
玲音「……」
伊織「連絡ありがとな。」
玲音は伊織さんの言葉に少し横に首を振る。
そして、その次に口を開いたのは絵梨花さんだった。
絵梨花「っ、玲音ごめんなさい。9年前も、それから5年前も」
玲音「………謝ったって遅いよ。もう終わったことだし」
絵梨花「玲音の中では終わってないから、そんなに辛い顔をしてるんでしょう?」
玲音「……その通りだよ。過去だと割り切れずに今まで生きてきた。
2人から父さんを奪った私の罪だけは忘れてはいけない、と。」
2人がきつく目を閉じる。
その2人の様子を見ながら玲音は続けた。
玲音「何度も謝ろうとした。でも聞いて貰えなかった。
それに、だんだん2人が私に対して関心を持たなくなっていったのが分かったからいっぱい色んなことを努力したんだよ……。
いつか私を見てもらえると信じて……
でも!いつまでたっても見て貰えなかった!」
泣いてはないけど、心の中で玲音が泣いてるのが伝わってきた。
その時の気持ちが痛々しいほどに……
