あぁ、もう限界だと意識を手放そうとした瞬間、バタバタと家に誰かが入ってきた。
母さんはビクッと揺れて、力をゆるめる。
その瞬間私の体は勝手に息を吸っていた。
生命の危機を感じたのだろう。
伊織「なんか、母さんの様子がおかし、い、って……え、」
急ぎながら入ってきた兄さんは私の首を絞める母さんを見て言葉を失った。
だんだん兄さんの顔色が悪くなっていく。
伊織「母さん、手を離すんだ!」
無理やり私から手を引き離す。
母さんは自分がしていたことをようやく理解したように青ざめていく。
私は青くなった母さんを最後に見て意識を失った。
