不思議と痛みは感じなくて、死ぬ時ってこんなものなのかな?と思いながら目を開くと、私を庇って腹部から血を流す父さんがいた。
痛みを感じなかったのは、父さんが庇ってくれたからだと、頭を必死に動かして理解する。
そして、男たちを睨みつける。
「……ない」
男「ん?何て?」
「許さない!お前たちを殺してやる!」
そう言って男に殴り掛かる。
危険な銃を蹴り飛ばして男の手が届かない場所へと移動させる。
もう一人の男が銃を持っていないのはさっきの様子を見て分かっていた。
もし2つ銃があるのなら、それぞれが私たちに向かって撃ち抜いたらいいのだから。
それが一番2人とも殺せる確率が高い。
でもそれをしなかったということは、1つしかないということだ。
男に殴られて、軽い私の体は吹っ飛ぶ。
鳴っていた電話に出た男は「神崎 豊を仕留めました。娘も倒れています。」と言って、銃を拾うこともせずこの場所を出た。
