いつか再会する時まで






目が覚めるとそこは病院なんかではなく、どこかの倉庫のような場所だった。
海か何かが近いのだろうか、水の音がする。
騙された、と分かったのは目覚めてすぐの事だった。





男「あ、起き「ここどこ。あんたたち……誘拐犯?」」




男の言葉をさえぎって尋ねる。男がニヤリと嫌な笑みを浮かべ頷いた。その笑みを見て、ぞくりと背筋が凍る。嫌な汗がつーっと流れていくのが分かる。
……一つだけは確かめないといけないことがある。





「一つだけ答えて。兄さんは事故にあったの?あってないの?」

男「あってない」





その言葉を聞いて良かったと胸を撫で下ろす。兄さんが無事でよかった。
あとは……どうやってここから出るか、なんだけど。簡単には行かなさそうだ。
男たち2人とも見た感じ結構鍛えているようで、無理矢理倒すことは不可能。男たちの会話を聞くに、父さんに恨みを持っているらしい。
……厄介なのはこの誘拐が計画的な犯行だということ。
逃げ出した時の対策を考えられていたら終わる。