いつか再会する時まで




翌日も、同じようにテストを受け、寮に1度帰り、お店に行き、仕事を手伝った。



美鈴「2人のおかげで予定より早く終わったわ。本当にありがとう」

「美鈴さんの役に立てたなら良かった」









その日は在庫の整理、そして仕入れが終わった後の打ち上げが行われ、私たちも行くことに。
アパレルショップの店員の打ち上げはどんなところで行うのかと思ったらただの居酒屋だった。
美鈴さんによると「BARみたいなとこだと騒げないでしょ?」だそうだ。
要するに……ただ騒ぎたいだけ。








美鈴「お仕事お疲れ様!それじゃあカンパーイ!」

「「カンパーイ!」」


大人たちはグイッと酒を煽ると、ツマミを食べ始める。美鈴さんはあまりお酒強くないから、ちゃんと見張っておく。
美鈴さんがお酒を飲みすぎると、私が誠さんに怒られちゃうからね。






「おーおー、楽しんでるか?若者2人!」


だいぶ酔っ払った男性がやってきた。
お酒の匂いに思わず眉をひそめる。


「凛ちゃんって美人だよな〜、俺と付きあわね?」


凛に触れようとする腕をつかみ、力を入れる。凛は男を睨む。男はすぐさま何も無かったように元の席に着いた。